ネコタ 02
埋もれさせておくには

埋もれてます
埋もれてます
札幌は雪が降る街です。
例年、11月には雪が降り始めて、12月の中旬ともなると地面は常に雪で覆われた状態になり、これを根雪(ねゆき)と言います。根雪になると、3月の下旬まで地面を見ることができません。

地面だけなら良いのですが、中には大事な物を雪の下に埋もれさせてしまう人たちも居るようです。

以上、故いかりや長介さんのコント前の説明風に読んで頂けると幸いです。

(元町二十四軒)

工務店の小型トラック
工務店の小型トラック。仕事は大丈夫なんだろうか?
何故車が埋もれるのか?
「何故車を埋もれさせたの?」車を雪に埋もれさせた人にこの質問をすると大抵不機嫌になりますので、訊かない方が良いでしょう。それでも、根気良く話を聞きだす事が出来た人は次の結論を得ることが出来るはずです。

「雪かきが面倒なので放っておいたら、戻れない所にまで来てしまった」

例えば、しばらく車にのる用事が無かった、タイヤを交換する暇が無かった、バッテリーが上がってしまったのでどうでも良くなった…等など、雪に埋もれる理由は様々です。でも、これらの理由は全て「面倒」の2文字に集約されるのです。

妙に説教臭いのは、僕が車を持っていないからです。

負けた人の車
負けた人の車
敗者に厳しい世界
車が埋もれる原因はもう一つあります。それは隣の車に積もった雪です。隣の車に積もった雪は周囲に落とされ、その結果車と車の間に雪が溜まります。自分の両端の車の持ち主が早起きの場合、大雪日の朝は自分の車の雪を落とす前に、周囲の雪をどけるなければいけません。

屋外駐車は敗者にとても厳しい世界なのです。

春まで待とう
春まで待とう
あきらめが肝心
負けを重ねた車は、掘り起こすのがとても面倒です。もし、毎日車に乗る必要があるのなら別ですが、それほど頻繁に車に乗らない人は、掘り起こすことをあきらめた方が良い場合もあります。安西先生の教えも大雪には通用しません。苦労して雪を除けても次に乗る際には同じ苦労をしなければならないのです。

そして春になれば、放っておいても雪はなくなるのです。馬鹿馬鹿しくて雪かきなんかしていられないと思うのも当然でしょう。

埋もれ車の出来上がり
こうして、雪に埋もれた車が出来上がります。持ち主にしてみれば、悔しいことかもしれませんが傍観者の立場から見ると、それぞれ味わい深いものがあります。

良い感じ
良い感じで駐車場に溶け込んでいます。
頑張れ
これはちょっと頑張れば何とかなりそう。
雪層つき
周囲がきれいに除雪された例。上には雪層が出来てます。
建物の一部
完全にあきらめた例。もう建物の一部です。


特に結論はありません。ここで「僕が埋もれた車に惹かれる理由」でも書いておこうと思ったのですが、偉そうな事を言いそうな気がしてきたので止めておきます。

こうしておこう
埋もれ車ではないけど、冬の駐車基本テクニック「ワイパー立て」
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