ネコタ 16
名古屋と岐阜で生き物を見てきた

先月、あるイベントに参加する機会があって名古屋に行くことになりました。イベント自体は週末の半日で終わってしまうのですが、せっかく遠くに行くからにはあちこち見てこようと思い、前後に一日ずつ休みをとって3拍4日の小旅行を楽しんできました。

今回は、その旅行中に訪れた中で生き物に関係のある場所についてご報告します。



カエル中部国際空港に到着後、最初に訪れたのが「東山動植物園」です。東山動植物園はとても広い施設なのですが、この日は他にも訪れる場所があったので(後述)、世界のメダカ館と両生類・爬虫類を主に攻める事にしました。激しく地味なメダカたちと派手な両生類・爬虫類のギャップをお楽しみください。色とりどりでかわいらしい(でも猛毒をもってます)ヤドクガエルがお勧めです。また、それ以外の動物たちにもご注目ください。特にフクロテナガザルの恐ろしい鳴き声は、一聴の価値ありです。

東山動植物園をちょっとみてきた



頭骨東山動植物園に未練を残しつつ、次に向かったのは名古屋市科学館です。ここで開催されている特別展「世界最大の翼竜展」を見るのが目的です。翼竜とはその名前の通り、翼を持った空を飛ぶ恐竜です。いや、本当の事を言うと恐竜と同じ祖先を持つものの、恐竜とは異なる種に属する爬虫類です。この特別展では翼竜の化石や実サイズを再現した模型を見る事ができます。レプリカがあったら部屋に飾りたくなるくらい素晴らしい造形の頭骨は要チェックです。

「世界最大の翼竜展」もいろいろ見てきた



イルカ:テイルタッチ翌日の午前、名古屋港水族館に訪れました。名古屋港水族館は世界でも有数の巨大水槽を持つ大きな水族館です。特に巨大水槽を使って繰り広げられるイルカパフォーマンスは、国内トップレベルではないかと思っています。まるでスポーツイベントのような演出に感激しました。もちろん、イルカパフォーマンス以外にも見所がたくさんあります。お勧めは地球最大のウミガメ「アルケロン」&最大の淡水ガメ「スッペンデミス」の骨格標本です。

名古屋港水族館をもう一度見てきた



カワウソ更に翌日には、珍しい淡水の生物専門の水族館「アクア・トト ぎふ」を見るべく、岐阜まで足を伸ばしました。この水族館は、建物が中規模でかつ淡水魚専門ということもあり、地味な印象を持って訪れたのですが、予想に反して見応えのある場所でした。長良川の渓流を再現した館内の展示やそこに住むカワウソの展示は見ていて飽きません。カワウソがこんな風にしっかりとした環境で展示されているのを見たのは初めてです。

アクア・トト ぎふを初めて見てきた



今回見てきた動物園や水族館は、手作り感がありながらも丁寧で真面目なスタンスが感じられました。変にウケを狙って面白くしようとしたり、雰囲気だけを伝えてお茶を濁そうといった姿勢は感じられませんでした。
「設備」「生き物」「人」を見ていろいろな発見ができる事が、動物園や水族館に行く楽しみなんじゃないかなと思いました。


(元町二十四軒)

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